世界には愛しかない

昨日、珍しく彼女のほうからLINEがきた。
「例のやつみたよ!」といった内容で、そういえば前に欅の全国ツアー特集の映像がオススメだから是非みてみてと勧めていたのを思い出した。

みてみるとは言ってくれたものの、たとえみたとしても、彼女の中で完結してしまうのだろうなあと思っていた。

なぜなら、彼女のほうからメッセージが来ることはほとんどなく、付き合っているとは言っても俺の愛情のほうがとても大きいだけで、彼女は俺にあまり関心がないものだと思っていたからだ。
でもまあ俺はそれはそれでいいと思っていたし、わざわざそのことについて話すことも違うなと思っていた。
相手の気持ちを、直接的に変えようとすることは間違っていると思うし、むしろ逆効果だと思っている。

たとえるなら、勉強しない子どもに「勉強しなさい」と言って矯正するようなものだ。そうじゃなくて、僕たちがやるべきなのは、僕が勉強して楽しそうにしている姿を見せるとか、会話の中で「〜ってどうしてそうなってるんだろうね?」などと勉強意欲を湧かせるようなことを聞いてみるとか、そういったものが本質的なものであると感じる。

そういうわけで、俺は与えることによって幸せを得られる境地に達していた。
相手から俺に対する質問がなかったりして、多少寂しいと思うことはあっても、そういったコミュニケーションすら愛しいと思っていた。

だから、突然相手からメッセージがきていてびっくりして、なぜか心臓がバクバクした。動揺してしまったのだ。

だって、彼女は自発的に俺に対してメッセージを発信してくれたのだ。これは単なるLINEの話ではない。相手にギブをするという行為を彼女が自発的に選択してくれたのだ。

そういったことをその瞬間には考えることはなかったが、無意識で感じ取った。

「、、ぅうう」という声にならない感情になり、ついうっかり、嬉しいというメタ的な気持ちを送ってしまいそうになったが、それは暗にこれまでの幾ばくかの不満(のようなもの)をあらわしてしまうことになるので、そのことには触れず、具体のレベルでのメッセージのやり取りを平然と行った。

そうして、しばらく経った後に、あたたかい気持ちが僕を包み込んだ。

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