コミュニティにおける身分差別

俺は就活はしたけれども結局のところいくつかの企業の内定を蹴って、全くのゼロの状態にした。この選択は間違ってなかったと思ってる。なぜなら、ゼロになったことで、親の声とか一般的に世間で正解だと思われていることを捨てることになり、おかげで素直に「やってみたいこと」に挑戦することができたから。

そこから、手に職をつけるためにほぼ未経験に近いけれどもエンジニアとして雇ってくれるようなベンチャーに転がり込んだわけ。そこから俺の「非正規雇用」が始まった。まあ正確には大学生時代も「アルバイト」をしていたのだけれど。

で、やはり思うのは、日本の「非正規雇用」というのは身分差別と何が違うんだろうということ。
俺はもちろん、コミットする会社のビジョンとか目標に貢献しようとするし、結果として「正社員と変わらない労働」をしようとする。そりゃそうなんだよ。同じ人間で、正社員と同じように機会を与えられるわけで、そこで「いや自分非正規雇用なんで、本気出さないっす」なんてカッコ悪いじゃん。
だけど、残酷な話で、給料という形で示される俺の労働の価値っていうのは、とても低いんだよね。お前なんてこれくらいしかはたらきがないんだよって毎月数字で示されるんだよね。同一労働、低賃金なわけ。非正規雇用なんだから当たり前みたいな話になってるけど、やっぱり「みじめ」ですよ。はっきりいうとね。
だから、非正規雇用ってのは、雇用される側がうまく利用しないと搾取されるだけだろうと思う。これは企業の体質の問題かもしれないし、それよりもっと大きな問題として、国が税の徴収の仕方を変えるとかが必要な話かもしれない。だからこそ、つまり、責任の所在がはっきりしていないからこそ、非正規雇用者は見極めなければならない。

ただここまで言っておいてアレだけれど、労働者が「安くてもいいから雇ってください」ってカードが切れないようにしてしまうのはどうかと思う。そりゃポテンシャルを買って、「そこまでいうなら雇うよ。ただし正社員でね、その代わりちゃんとやれよ」みたいなイケメンな上司が奇跡的にいるかもしれないけど、現実的には雇用側は「安いならいいか、とりあえず働いてみれば」みたいな Win と被雇用者側の「よっしゃ経験積んで人生勝つぜ!」みたいな Win はあるわけだよね。
実際俺もプログラミングの経験なかったけど、実務で学びながらいまそれなりにまあまあやれるようになってるわけなんだよね。この入り口はなくはないと思う。だけど、成長すればするほど、毎月の定量的な価値の数値化によって残酷にみじめになっていく。

でもまあそれが組織の論理なんですね。会社は労働者が生活に必要な経費しか支払わないですから。
だから、それに従いたくなかったらフェードアウトして新しい働き方をつくっていかなきゃいけない。本音を言えば結構これが楽しい気がしているんだけどね。

まあ、みんな自分を必要としてくれる人と一緒に生活したいと思っているし、自分も自分に必要だと思う人たちを大切にしていく、それだけの話ですね。
だから、必要な人には、お前は必要だよっていうサインをちゃんと投げていかなきゃいけないなって思いますね。それがやりがい搾取かどうかは知らないですが、おーこわい。

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